今川祐二のハンス・エーク同行記
第9回 京都観光

 

2月28日(日)

今日は、講演も移動も無く、ハンス・エーク氏の完全休養日である。ハンス・エーク氏が予てより希望していた京都御所を見学する。
堀内事務局長は、一足先に早朝札幌に向かったので、ハンス・エーク氏、友子さん、宮坂専務理事と私の4名で見学する。

ホテルからタクシーで御所に向かった。
今出川口より御所受付のある清所門へ。
長く続く格式ある築地(土塀)にハンス氏も期待が高まるのかいつにも増して張り切っている様子だ


御所見学に向かうハンス・エーク氏と友子氏

長野県でもそうだったが、ハンス・エーク氏は社寺仏閣に強い興味をもっている様だ。
軒の反りや支持方法など細かな部分の質問などが飛び出し言葉に詰まる事が度々あった。

受付を済ませ中に入るが、参観時間が決まっているようで、参観者休所で待つことにする。
休所では御所の説明ビデオが流されていたが、英語版だった。
今日は外人DAYなのか、参観者も外人さんばかりだ。
待つ間私は、休所の外に出て近くで行われている御所内工事現場をネット越に見ていた。

説明案内の女性係り官がきて参観がスタートした。
ただし説明はすべて英語で、貰ったパンフレット読みながらの参観となった。


説明を受けるハンス氏と友子氏

御所内は警備が厳しく参観者の最後尾に皇宮警察官らしき男性が列を離れる者を監視し最後まで付いてきた。

参観順路は、決まっていて、
宜秋門(ぎしゅうもん)→御車寄→新御車寄→建礼門
(けんれいもん)→紫宸殿前(ししんでんまえ)→清涼殿
(せいりょうでん)→小御所→蹴鞠の庭(けまりのにわ)→
御学門所→剣璽の間(けんじのま)→御常御殿(おつねごてん)→御内庭(ごないてい)→
終了となっている。


新御車寄


見学中のハンス氏


紫宸殿


小御所附近で説明を受けるハンス氏と友子氏

塗り壁修繕工事現場にて

御学門所付近の塗り壁の修繕工事が行われていた。
ハンス・エーク氏は興味津々に作業を見つめる。
やおら腰を落し、塗り壁の材料を指に塗りつけ材料の感触を確かめた。
幼少時期大工の見習い経験のあるハンス・エーク氏は、職人気質も持ち合わせている。
東京のマンション現場視察でも、黒のトレンチコートを現場の材料で白く汚していたのを見て、私が手で汚れを叩き落そうとすると『こんな事は、いつもの事だよ』と言い、気にせずに、現場を視察する事もあった。


御学問所附近の塗り壁工事を見学するハンス氏

無暖房住宅の説明の中でも、工事中の現場に出掛け施工中の工事業者とのやり取りについて話す事があつた。
いかに良い設計や建築物理学を要しても、施工がその通りに行われなくては、計画倒れになる。
また、設計の不備や現場でなくては解らない事も、工事業者とのやり取りで解決した事を、ハンス・エーク氏は良く話していた。
職人の気持ちが分かる、ハンス・エーク氏の一コマだ。

参観を終え、ハンス・エーク氏は日本の建築美を堪能した様子だった。友子さんも二度目の参観だが、『英語による説明の方が詳しく説明してくれて、解り易かった』との事でした。
私は全然解りませんでしたが。

参観を終えて

参観を終え、外に出る。
御所の築地(土塀)に沿って建礼門前を通る。
正面前方には、大文字焼きで有名な大文字山が見えた。京都御の築地(土塀)沿いに歩き、清和院御門前からタクシーで清水寺へ向かう。


御所の築地と遠方に見える大文字山

昼になり昼食を摂ることになり、清水の清水順正で湯豆腐料理を食べた。豆腐づくしだが、ハンス・エーク氏も喜んで食べた。
食後、ハンス・エーク氏は、京都工芸繊維大学の芝池助教授に電話連絡を取り、夕刻会うことになったようだ。
ハンス・エーク氏は、CDを購入したいと言い友子さんが、市内のCD店まで案内することになった。
友子さんも昨日の疲れがあるようで、その後は部屋で休むようだ。そこで、4者自由行動を取ることとなった。

私は清水寺を見学し、茶碗坂を下り、三年坂、二年坂を歩いた。見慣れた道と思ったら、一昨日通った高台寺前のねねの道だった。


▲見慣れたアングルでしょうが清水寺です

6人連れの舞妓さんが通り、シャッターを押す。
慌てたので、2人しか写っていませんでした。
ぽっくりの音も軽やかに、歩いてゆく姿と町並みがマッチして、京都の風情を感じた。


▲6人連れの前2人

歩くのにも疲れ、ホテルに戻って休むことにした。
明日は、北海道だ。


<次号に続く>



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